賑やかにしていると、
「な、なんで……?」
「ど、どうして?」
 という声がしたので振り返って見るとそれはロックとニネットだった。
 彼らも心配して、吟侍達を探しに来ていたのだ。
 彼らは、吟侍達の雰囲気が短期間に余りにも変わってしまっていて警戒していて、すぐには近寄れなかったというのだ。
 カミーロの話もかなり興味深かったのだが、まずは、現界の状況の把握だ。
 吟侍達は彼らから、現在の状況を聞くのだった。
 そこでわかった事だが、ロック達の目線では恐怖の存在、クアンスティータが生まれたという感覚は何となく味わったが、それ以外では目立って大きな事は無かったというのだ。
 それは吟侍達が旅立って戻って来るまでの間が極めて短かったからというのもある。
 何かが起きて、ロック達がそれを把握するまでには時間としては余りにも足りて居なかったのだ。
 わかった事はクアンスティータが誕生してから、何かが大きく変わった様な気がするが、余りにも大きすぎて、ロック達ではわからないという事だ。
 しかし、そうなると困ったことになる。
 状況を正確に把握出来て居る者がここには存在していないという事になる。
 連絡だけしてすぐに帰ってしまったオルオティーナの使い達にもう少し、状況を聞いておくんだったと後悔していると、吟侍の周りの光景だけがスウッと変わって行った。
 彼だけ、どこかに飛ばされたのだ。