10 吟侍狼対六花


 六花による【六花軍】のお膝元の説明も終えた所で、次にするべき事――
 それは六花と吟侍狼――この二人のどちらに主導権があるかというものを決めるという事だ。
 このまま、意見が平行線をたどっていてはまとまるものもまとまらない。
 多少の優劣だけでも決めておこうかという事になった。
 手の内、全てを見せる必要は無い。
 お互い、一種類だけ、手の内をさらし、それで勝負をつけるというものになった。
 勝敗は――
 相手が降参した場合。
 相手が二つ目以上の手の内を見せた場合。
 相手が気絶した場合(相手を殺してはならない)。
 相手を行動不能にした場合。
 等だ。
 どの力を示すかで結果は変わってくる。
 お互い、どのような力を使うかを宣言して、その力を説明して戦う。
 時間無制限一本勝負で決めるというものになった。
 六花は、
「じゃあ、アタシから説明するぜ。アタシが使うのは【ケンヨー】って武器だ。武器のイメージは【剣玉】と【ヨーヨー】から来ている。【剣玉】の部分は原型をとどめてねぇが、先端の六つに広がった【シリンダーソード】って言う突起物にヨーヨーの部分をぶつけて放す事によって六種類の属性の攻撃特性をヨーヨーに持たせる武器だ。こいつがアタシの得物さ。ぶっつぶした敵は三桁じゃ収まらねぇ」
 と言った。
 対して吟侍狼は、
「ふぅん……じゃあ、僕は【チアフォロワーシステム】を使わせてもらうよ。これは異世界に居るチアガールのフォロワーを集める力だ。フォローしてくれるチアリーダー達が、僕の使う力を集めてくれる。今回の戦いでは一から集めるよ。今までのフォロワーが居る【アクション・チャンネル】とは違う【アクション・チャンネル】を開設する。【アクション・チャンネル】って言うのは僕の行動に関する事で、行動毎に別のチャンネルを作っている。僕が行うその行動に対して賛同してくれる【チアフォロワー】が僕に力を貸してくれるって力だ。今まで使っていた【アクション・チャンネル】はどれも、今回の行動とは異なるし、既に集めている【チアフォロワー】の力を使うのはフェアじゃない。戦いながら【アクション・パッド】を使って集めるよ」
 と言った。