六花は、
「アタシは片付けねぇからな。これは裏切りもん共が勝手に散らかしたんだ。アタシじゃねぇ。だからやるいわれはねぇ」
 と言った。
 吟侍狼は、
「それを言うなら僕にも片付けるいわれはないんだけどねぇ。だけど、片付け無いと心が荒れる。だから片付けるんだ。片付け無いのならかまわない。僕だけで片付ける。その代わり、僕がここの責任者だ。文句は言わせない」
 と言う。
 六花は、
「あぁ?ざけんなっつってんだろう。アタシも片付けんよ。だからアタシが責任者だ。リーダーだ。文句はねぇだろ」
 と言って片付け始めた。
 吟侍狼一人に片付けさせたら、主導権を奪われると思った六花は慌てて片付け始めた。
 相変わらずぶつかってばかりの二人。
 だが、ぶつかる事によって、少しずつ前進していった。
 まずは、【六花軍】本部の後片付けから。
 ただ、片付けただけ。
 だが、これも前進だ。
 前に進んだ事には変わりが無い。
 黙々と片付ける二人。
 お互い一緒に居るだけで、ムカムカする。
 出来れば一緒に居たくない。
 だけど、二人は共に居る。
 何となく、そうしなくてはならない気持ちになっていたからだ。
 世の中が荒れるのは二人とも好きじゃ無い。
 その事では意見は一致している。
 だけど、二人は素直じゃ無い。
 お互いを認めるという懐の深さが不足している。
 二人はまだ未熟である。
 冷静になれば、自分の非も少しは理解できるのだが、二人が目を合わせると素直になれなかった。
 会うと喧嘩をしてしまう。
 そんな二人だった。