08 後片付け


 とりあえず、仲間として受け入れた六花は吟侍狼を【六花軍】に向かい入れた。
 向かい入れたとは言っても、この本部には六花と吟侍狼しか居ない。
 これから何の行動を取ろうにも、二人から始めないと行けないのだ。
 吟侍狼は、
「何もないんだな……」
 とつぶやいた。
 本部はかつての仲間達に裏切られた状態のまま、散らかっていた。
 六花は片付けるという柄ではないので、そのままにしてあったのだ。
 多くの部下がここで会議などを開き、対三部作に対して、色々と議論していた。
 幹部達は全て姿を消し、他の【女王軍】に始末されてしまった。
 ここには辛い思い出以外、何も残って居なかった。
 吟侍狼は、
「汚いな……まずは片付けから始めないとな……」
 と言って掃除を始めた。
 六花は、
「けっ、そんなもんほっとけってんだよ」
 と言うが、吟侍狼は、
「こんな状態のままだから、心が荒むんだよ」
 と言った。
 六花は、
「あぁ、喧嘩売ってんのか、てめぇは?」
 と凄んでみせる。
 口を開けば喧嘩、喧嘩、喧嘩。
 六花と吟侍狼はどこまでも意見が合わない。
 吟侍狼は、
「売ってないよ。あんたが勝手に怒っているだけだ」
 と言う。
 あくまでも自分は冷静で、六花の方が勝手に怒っているとでも言いたげだった。
 だが、客観的に判断すれば、吟侍狼の言葉にもトゲがある。
 どっちもどっち。
 どちらも大人になりきれていないからこそ、口汚く、ののしり合う事になる。