07 六花と吟侍狼


 六花は仲間を探さなかった。
 あくまでも一人で【殖死】や【奈落のCD】と戦った。
 仲間は居なくても彼女は自力で身につけた力がある。
 その力だけで、【ファーブラ・ローマーネンシスの物語】の中のキャラクターと戦った。 対する【ファーブラ・ローマーネンシスの物語】のキャラクターは【殖死】と【奈落のCD】だけでは無かった。
 物語では、【ファーブラ・ローマーネンシス】は七つ道具として【殖死】と【奈落のCD】を使っていた。
 つまり、他に五つ、何かが存在するのだ。
 残念ながら、六花が読んで聞かされた【ファーブラ・ローマーネンシスの物語】はそこまで語られ無かった。
 だが、他に五つ、【ファーブラ・ローマーネンシス】が用意するという所まではわかって居た。
 他にも七つ道具には含まれないが様々な悪鬼羅刹、妖怪、モンスターに至るまで【ファーブラ・ローマーネンシス】は使役したと語られている。
 六花が倒して行ったのはその七つ道具に含まれない有象無象の怪物達だった。
 だが、そのような雑魚をいくら倒した所でそれらはいくらでも後から後から増えて来る。
 七つ道具を潰さなければ【ファーブラ・ローマーネンシス】を潰した事にはならなかった。