栄三郎は、
「短気は損気ですよ。もう少し、冷静になってください。【ファーブラ・ローマーネンシス】に関わりがある六花さんよりも、確実に【ファーブラ・プエリーリス】に関わりがある彼の方が大きな力を持っているのですよ。三部作最強――【ファーブラ・プエリーリス】それと深く関わっているという事はそれだけで特別なのですよ。彼を戦力として加えないのはあり得ません」
と彼女をたしなめた。
六花の原動力は【怒り】と【恐怖からの回避】だ。
だが、この二つの行動原理だけでは足りない。
強い気持ち、【憧れ】を持っている吟侍狼の力を実力不足の【六花軍】としては強く欲していた。
【六花軍】の現在の戦力はとても足りない。
敵に対して、四将軍の内、三将軍が負傷。
隊長も13人が負傷中だった。
つまり、現状ではほとんど【六花軍】として機能していなかった。
こうしている間も、【六花軍】の兵隊達は次々と敵の襲撃にあい、戦線離脱を余儀なくされており、中には裏切り者まで出る始末だった。
このままでは【六花軍】はスピード消滅する可能性があった。
早くも上層部では彼女には無理だ。
彼女には荷が重かった。
彼女は役不足だ。
彼女は使えない。
等の声が次々と上がっていたのだ。
三部作への【怒り】だけではどうにもならないという事を不本意ながら証明しかけているのだった。
だからこそ、兵力の増強が必要だった。
それもただの増強じゃない。
新たなるカリスマ性を示す必要があった。
ではどうやって?
彼女は女王とは思えない品の無い性格をしていた。
なので、彼女に新しいカリスマ性を示せと言われてもそれは無理な相談だった。
だからこそ、彼女に関わる別の何かで新たなカリスマ性を示す必要があった。
そこで目をつけたのが、彼女と同じ様に【ファーブラの物語】の残党、【語り聞かせ】から物語を聞いた吟侍狼に目をつけたのだ。
彼を【六花軍】の二大カリスマに据えて、【六花軍】をもり立てようと言う目論見は見事に六花自身の手によって台無しにされたのだった。
このままでは【六花軍】は空中分解の危機となっている。
なんとかしなくては……
だが、打つ手は今の所、無かったのだった。
今となっては配下の誰もが、
(彼女に女王は無理だったのか……)
と思うようになっていた。
それは親衛隊の気持ちも同様だった。
いつ、彼女に三行半をつきつけて【六花軍】を去るか解らない状況だったのだ。
【六花軍】の大ピンチ――
彼女はそれを自覚していても、急に彼女の性格は変えられない。
彼女は彼女の信じる道を進むしか無かった。
「短気は損気ですよ。もう少し、冷静になってください。【ファーブラ・ローマーネンシス】に関わりがある六花さんよりも、確実に【ファーブラ・プエリーリス】に関わりがある彼の方が大きな力を持っているのですよ。三部作最強――【ファーブラ・プエリーリス】それと深く関わっているという事はそれだけで特別なのですよ。彼を戦力として加えないのはあり得ません」
と彼女をたしなめた。
六花の原動力は【怒り】と【恐怖からの回避】だ。
だが、この二つの行動原理だけでは足りない。
強い気持ち、【憧れ】を持っている吟侍狼の力を実力不足の【六花軍】としては強く欲していた。
【六花軍】の現在の戦力はとても足りない。
敵に対して、四将軍の内、三将軍が負傷。
隊長も13人が負傷中だった。
つまり、現状ではほとんど【六花軍】として機能していなかった。
こうしている間も、【六花軍】の兵隊達は次々と敵の襲撃にあい、戦線離脱を余儀なくされており、中には裏切り者まで出る始末だった。
このままでは【六花軍】はスピード消滅する可能性があった。
早くも上層部では彼女には無理だ。
彼女には荷が重かった。
彼女は役不足だ。
彼女は使えない。
等の声が次々と上がっていたのだ。
三部作への【怒り】だけではどうにもならないという事を不本意ながら証明しかけているのだった。
だからこそ、兵力の増強が必要だった。
それもただの増強じゃない。
新たなるカリスマ性を示す必要があった。
ではどうやって?
彼女は女王とは思えない品の無い性格をしていた。
なので、彼女に新しいカリスマ性を示せと言われてもそれは無理な相談だった。
だからこそ、彼女に関わる別の何かで新たなカリスマ性を示す必要があった。
そこで目をつけたのが、彼女と同じ様に【ファーブラの物語】の残党、【語り聞かせ】から物語を聞いた吟侍狼に目をつけたのだ。
彼を【六花軍】の二大カリスマに据えて、【六花軍】をもり立てようと言う目論見は見事に六花自身の手によって台無しにされたのだった。
このままでは【六花軍】は空中分解の危機となっている。
なんとかしなくては……
だが、打つ手は今の所、無かったのだった。
今となっては配下の誰もが、
(彼女に女王は無理だったのか……)
と思うようになっていた。
それは親衛隊の気持ちも同様だった。
いつ、彼女に三行半をつきつけて【六花軍】を去るか解らない状況だったのだ。
【六花軍】の大ピンチ――
彼女はそれを自覚していても、急に彼女の性格は変えられない。
彼女は彼女の信じる道を進むしか無かった。