結果、彼女を一人で向かわせたため、交渉は見事に失敗したという事になったのだった。
 六花は、
「あぁ、クソがぁ、面白くもねぇ……」
 と言って、側にあった机を蹴った。
 評判通り柄が悪い。
 彼女を出迎えたのは彼女の懐刀でもある3人だった。
 名前は、
 【武藤 栄三郎(むとう えいざぶろう)】、
 【米田 翔真(よねだ しょうま)】、
 【倉田 一朗太(くらた いちろうた)】と言う。
 彼らは【六花の親衛隊】と呼ばれている。
 六花軍には将軍4名、隊長16名の幹部達が居るが、【親衛隊】の3名はそれとは別の所属――六花直轄となる。
 栄三郎は、
「六花さん、だから言ったんですよ。我々に任せてくださいと」
 と小言を言う。
 六花は、
「うるせぇな。栄三郎。アタシはあの野郎とはソリが合わねぇんだよ。だからあの話は無しだ」
 と答える。
 翔真は、
「六花さん、端っから喧嘩腰なんだよ。あれじゃあ、まとまる話もまとまらないよ」
 と言うと、六花は、
「翔真、てめぇ、見てたのか?」
 と怒鳴り散らす。
 ついてくるなと言ったのについてきた事に怒っているのだ。
 翔真は、
「ついて行ったのは謝るよ。だけど、あれじゃあねぇ……」
 と言って両手をあげてため息をつく。
 一朗太は、
「植村 吟侍狼……あの男は戦力になる……それだけは間違い無い」
 と言うと、六花は、
「うっせぇな、一朗太。だったら、てめぇでやってこい。アタシは降りた」
 と言った。