01 ファーブラ・プエリーリスの物語


 男の子はおばあちゃんの家に遊びに来ていた。
 おじいちゃんは既に他界していて、この家にはおばあちゃんしか住んでいない。
 おばあちゃんと男の子に血縁関係は無い。
 男の子はおばあちゃんが寂しそうだと思って毎日かよっていたのだ。
 おばあちゃんは毎回、男の子のお話を聞かせてくれる。
 男の子はそれが楽しみだった。
 特に、いつも、聞かせてくれる【ファーブラ・プエリーリスの物語】は大変、面白かった。
 その【ファーブラ・プエリーリスの物語】とは一体、どんなお話なのだろう?
 それは、永遠の子供――【ファーブラ・プエリーリス】という女の子を描いたストーリーだった。

【ファーブラ・プエリーリスの物語】序章――

 昔、昔、ある所に永遠の子供、【ファーブラ・プエリーリス】と呼ばれる女の子が居ました。
 【ファーブラ・プエリーリス】はお友達が出来ても、いつもお友達は成長して行って彼女から離れて行ってしまうので、いつも一人、残されていました。
 ひとりぼっちの【ファーブラ・プエリーリス】――
 寂しいよぉ――
 ひとりぼっちは嫌だよぉ~……
 私はいつも一人。
 お友達を作ってもいつもお友達は大きくなって彼女の元を去って行ってしまう……
 どうすれば、お友達と一緒に居られるんだろう?
 そうだ、お友達を作って見よう。
 ずっと私と遊んでくれるお友達を作って見よう。
 どんなのが出来るかな?
 楽しみだなぁ……