男と共同の部屋で四六時中顔をつきあわせる。
 17人となれば、少なくとも二人で相部屋という事になる。
 冗談じゃ無い。
 男との相部屋などごめんだった。
 神倒は、
「こ、このままの条件でお願いします……」
 と言った。
 女性との同居で我慢を強いられるのと、むさ苦しい男との相部屋――天秤にかけたら前者の方を選ばざるを得なかった。
 彼は泣く泣く、この条件を飲むのだった。
 彼の苦行は続きそうだった。
 それを見た雅は、
「そんなに落ち込むな。七人目まで入居者が決まったら、全員、マスクを取っても良いことになってるから――そうなったら、後は自由恋愛だよ――好きな子と仲良くなってかまわない。た・だ・し、繰り返しになるが浮気はダメだ。これだと思った子には一途で当たってもらう」
 と言った。
 まぁ、このままの状態がいつまでも続くわけでは無く、七人目まで決まれば素顔解禁に恋愛解禁になるのであれば、しばらく我慢すれば済む事になる。
 まずは二人目。
 後は5人。
 5人集まれば結花里も含めて6人の女性の素顔が解る。
 結花里だが、マスクで顔を隠しては居るが、見えている部分だけでも、彼女の容姿は良いと言うのが何となく解る。
 それだけでも良しとしようではないかと思うのだった。
 だが、彼の本分は同居人と恋人同士になることではない。
 彼は【アクター12】や【アクトレス24】を探し出して倒さなければならないのだ。
 いつまでもモタモタしていると、奴らは七つの悪夢を解放してしまう。
 そうなってしまったら、この世界は終わりになってしまうかも知れない。
 魔奥 神倒――彼の戦いはこれから始まるのだ。


続く。