神倒は、
「わ……わがっだ……わがっだがら……」
 と苦しそうに答える。
 この瞬間、自分の人生が女性達によって管理されている様な気持ちになるのだった。
 神倒は、
「げ、げほ……、仲間なんだろ?それなのに、顔が解らなかったら、いざという時、困るだろ?」
 と訴える。
 だが、雅は、
「あんたが下心のままに暴走する事の方がいざという時になりかねないんだな、これが。だから、七人目が揃うまで彼女達にはマスクをして生活をしてもらう。これは彼女達が守るべきルール。お前さんが守るルールじゃない。あんたの口出しは無用だよ」
 と神倒の意見を切って捨てた。
 神倒は女の子との同居を内心、楽しみにしていた。
 だが、実際は、目の前に餌をぶら下げてお預け状態を喰らっているようなものだった。
 ムラムラするぶん、余計質が悪かった。
 女性と一緒に暮らしながら、一切近づけない生活。
 これは生き地獄だった。
 ちっとも楽しくない。
 むしろ辛い。
 神倒は、
「はぁ……」
 とため息をついた。
 ここへ来て何度目のため息だ?
 ため息はするほど幸せが逃げていくとは言うが、ため息をつかざるを得ない状況がここのところ続いている。
 これなら、まだ、むさ苦しい男共と暮らしていた方がましだった。
 それなら気持ちは外に向くからだ。