そんな中、彼がテストの見学に参加していないうちに、二人目の入居者が決まった。
 テストを見ていれば彼女の顔も見れたのだが、彼女は雅に言われて、しばらくは仮面で顔を隠して生活する事を条件に入居を認められた。
 そのため、神倒は彼女の素顔をしばらく見れないのだ。
 二人目の入居者の名前は、【神崎 結花里(かんざき ゆかり)】という。
 彼女は顔の大部分が隠れるマスクを着用して生活をする事になる。
 彼女は七人目の入居者が決まるまではマスクを取れない。
 三人目から六人目までも同じ条件となる。
 七名全員の入居が決まるまではマスクを外して神倒の前には現れないというのが条件となった。
 このルールを決めてから、神倒のテスト参加が禁止となった。
 テストを女性入居希望者が受けている間、神倒の入室は禁止という事になった。
 ちょっと学校の方に視点を向けていたらこういうことになってしまったのだった。
 結花里が、
「神崎 結花里です。よろしくお願いします」
 と神倒に挨拶をしに来た。
 神倒は、
「お、おう、よろしくな。で、そのマスクなんだが……」
 と聞くが、結花里は、
「これは、七人目の同居者が決まるまで貴方の前では取れません。ご了承ください」
 と返した。
 神倒は、
「え?そうなの?じゃあ、ちょっとだけ……」
 と言って、マスクを取ろうとするが、雅が、
「ペナルティーよ」
 と言う。
 と同時に『しめつけくん』が神倒の首を締め付ける。
 神倒は、
「くうぉぅぅぅ……」
 とうめき声を上げる。
 苦しいからだ。
 雅は藤里姉妹から、彼が勇者らしくない行為をした時にお仕置きするため、『しめつけくん』の操作許可を得ていたのだ。
 おいたはダメよという事だ。