実力主義――このままでは、彼の全く好みじゃ無い女性達で固められてもおかしく無かった。
 神倒は、雅に、
「もう少し、条件を緩くしても良いんじゃねぇの?」
 と聞くが、雅は、
「ダメだよ。言っただろう、実力主義だって。女なら誰でも良い訳じゃ無いのだよ。きっちり実力が伴って無いと勇者としては認められない。でも、これは予定通り。最初の内は藤里姉妹目当てのミーハーの女の子ばかりが来るのはわかって居た事だからね。その子達全員に不合格を通知してたら、最後に残るのは実力も兼ね備えた実力者だけが残る――という寸法だよ」
 と答えた。
 それで誰も残らなかったらどうするんだ?
 とは思ったが、家主は雅である。
 彼にそれに対して異議を唱える権利は無い。
 彼は渋々、それに従った。
 そして、来る日も来る日も入居希望者の試験が行われた。
 あ、可愛い――と思っても、その子は実力不足で不合格というのを繰り返した。
 神倒は、
(今度こそ、受かってくれぇ~)
 と願うものの、その希望とは裏腹に女性達には不合格の烙印が押されていった。