彼は普通に女性が好きな男性だ。
 男の写真を見せられても大して興味はなかった。
 雅は、
「これを見てどう思う?」
 と聞いて来た。
 神倒は、
「どうって……正直、どうでも良いっていうか、この中にあんたの好みがいるって事か?」
 と聞くが、雅は、
「違うわ。これは全員、たった一人が演じていたのだよ。つまり、これは同じ人物の写真って訳だ」
 と答えた。
 神倒は、
「おいおいおい、嘘ならもっとましな嘘をついてくれよ。ここにはデブもいればガリガリのもやしも居るし、肉だるまも居る。ジジイも居ればガキもいる。ごりごりの不細工づらもいれば、色男、ニューハーフ、外人までいんじゃねぇか。これをどう真似れば一人でやれるんだよ?一生かけても難しいだろうが」
 と言った。
 雅は、
「残念ながら、これは一ヶ月以内に撮影された写真だよ。そして、これが、あんたがこれから戦う事になる【アクター12】の特徴だ。何にでも演じられて一般人の中に溶け込んでいて潜んでいる。これが12名いる。女性版の【アクトレス24】は24名もいる。こいつらがクオード・レ・ウェラの遺産でもある【七つの悪夢】を動かすために動いている。こいつらを止めるのがお前さんの役目だよ。これでも、【七つの悪夢】と相対するより、ずっとまし。だから、【七つの悪夢】が解放される前にこいつらを叩く」
 と言った。