神倒は、
「お姉さんって……50じゃ、ほとんど……」
 と言うと、雅は、
「なんか言ったか?」
 と言い、ギロっと睨んだ。
 神倒は、機嫌を損ねたら路頭に迷うと思い、
「い、いや、何でも……よろしく、雅さん……」
 と言って、手を差し出した。
 友好の証の握手を求めた。
 雅は、
「よろしくねぇ、坊や」
 と言って握手を受ける。
 なんだか、少女に【坊や】と言われている様な感じがした。
 ちょっとムッときたが、それはおくびにも出さずに雅の面接を受ける事になった。
 これからの生活がかかっている大事な面接だ。
 雅の面接は簡単にすんだ。
 十二、三質問してそれに答えただけで終わったのだ。
 面接としては簡単過ぎる部類に入るだろう。
 終わったところで雅は、
「さてと、じゃあ、実技の方のテストをさせてもらおうかな」
 と言った。
 神倒は、
「実技?」
 と聞くと、雅は、
「そう。実技。弱い奴はここではいらないんでね。実力を見させてもらうよ」
 と言うので、神倒は、
「どうやってだ?実力って言ったってここじゃ……」
 と質問する。
 雅は、
「大丈夫さ。心配はいらない。この家はちょっと特殊でね。家の外見は四階建ての建物でも中味は自由に変わるのさ。あんたの師匠、藤里 架美さんの【神の知識】によってこの家は建てられている。家の主である私が念じれば……」
 と言うと、普通の外見だった家の内装がまるでドーム球場の様な作りの内装に変わった。