02 少年の名前は魔奥 神倒(まおう かむと)


「ふぁ~あ~っ」
 少年は大あくびをした。
 少年の名前は魔奥 神倒(まおう かむと)。
 藤里姉妹の後を継ぐ勇者となるべき運命を背負った少年だった。
 神倒は、
「さてと、行きますか……柄じゃねぇんだけどなぁ~正義の味方なんて……」
 とつぶやいた。
 彼はこれから藤里姉妹の代わりに勇者とならねばならなかった。
 一体、魔奥 神倒とは何者なのか?
 ――それを語る前に藤里姉妹の活躍を述べねばなるまい。
 藤里姉妹は星を救った勇者となった。
 そう呼ばれるためには敵とされる存在との戦いが無ければならない。
 その敵こそ、クオード・レ・ウェラだった。
 では、そのクオード・レ・ウェラとはどのような存在だったのだろう。
 彼は死の間際、藤里姉妹に七つの悪夢と【アクター12】、【アクトレス24】の存在の説明はしたが、藤里姉妹との戦いではそれらを使ってはいない。
 では、単独で、クオード・レ・ウェラは暴れていたのだろうか?
 否、それは違う。
 彼は、【アクター12】と【アクトレス24】という自分の手足の育成と七つの悪夢の用意をしている間、隠れ蓑として、別の犯罪組織を影で操っていた。
 クオード・レ・ウェラ――彼の名前を冠する犯罪組織同盟だ。
 彼は【仮面の紳士】と名乗り、正体を隠して、犯罪組織同盟を言いように操りながら、自分は、雇われ用心棒の一人として行動していた。
 星との戦いに対し、犯罪組織同盟14組織の首領達を上手く操り、犯罪活動を行っていた。