ジェルソミーナはそういう風に考えて居た。
 まだ、心の中では、隆作を本当の友人とは認めていないという事だ。
 それは吹雪を守るためでもある。
 頼りない仲間は足手まといにしかならない。
 彼女はそう考えているのだ。
 吹雪が抱えている問題はまだ動きを見せては居ない。
 だから、隆作との友人関係も成立している。
 問題が動き出したら吹雪と共にそっと消えよう――
 彼女はそう考えていた。
 今はつかの間の学生生活を姫様に楽しんでいただこう。
 出来れば同性の友達が欲しかったが、贅沢は言っていられない。
 これで我慢しよう。
 頼りになる――かどうかはいささか怪しいが、話が出来る先輩が出来た事を姫様の護衛として、素直に喜ぼうという気持ちになっていた。
 度が過ぎれば、自分が止めに入れば済む事。
 後は、吹雪と隆作に任せよう。
 ジェルソミーナの出した結論はそうなった。