女の子が興味を持ちそうな事が解らないからこそ、隆作はモテないのだ。
 そうだ、噂話がある。
 ――そう、思う隆作だが、そもそも噂話って何だ?という事になる。
 他の人の恋バナ?
 恋バナはさっきも苦手だって結論になった。
 他人の悪口?
 いや、ダメだ。
 彼女はそんな事をするような子じゃないと首を振る。
 またしても手詰まり感に襲われる。
 本当に何も出来ないんだなと自分の無力感に打ちのめされる。
 だけど、ここで諦めたら負けだ。
 後には何も残らない。
 むなしい人生だけが残される。
 世を儚んで――
 いやいやいや、そんなのは絶対に嫌だ。
 何かあるはずだ。
 何がある?
 解らない。
 それじゃダメだ。
 何かあるはずだ。
 あってくれ。
 まだ、考えていない事があるはずだ。
 何がある?
 何がある?
 何がある?
 頭の中で【何がある?】が連呼される。
 思いつかない。
 気分を変えよう。
 思いつく限りの事をやってみよう。
 あれもダメ……
 これもダメ……
 それもダメ……
 気分転換しようとしてもそっちに気持ちを持って行かれて何も浮かばない。