04 何を埋めるか……


 ジェルソミーナから与えられたテスト――吹雪に近づくための試練――
 手帳を何かで埋める事。
 本人の解釈で簡単にも難しくもなる問題だった。
 書くものは全くの自由。
 だが、それを吹雪が興味を示さないと不合格となる。
 では、何を埋めれば良いのだろう?
 漫画とか描いて埋めれば良いのか?
 いや、無理だ。
 隆作は漫画など描いた事が無い。
 万が一、漫画を描けたとしても面白いと思える漫画なんか考えた事もない。
 漫画を描いても吹雪は興味を示さないだろう。
 では、小説か?
 女子高生だから、【恋バナ】みないなストーリーを考えれば興味を持ってくれるかも知れない。
 だが、これも無理だ。
 女の子がウットリする様な物語など思いつかない。
 そもそもそんな話を考えられるのであれば、それを実戦しているし、元カノにこっぴどくフラれるような事にはならなかったかも知れない。
 だから、これもダメだ。
 では写真にするか?
 デジカメなどで綺麗に撮ってそれを手帳に貼り付けてはどうか?
 ――いや、これも恐らくダメだろう。
 手帳にベタベタ貼り付けたら、汚くなるだろうし、そもそもそんなものに吹雪が興味を示すとは思えない。
 では、何がある?
 思いつかない。
 何も思いつかない。
 早くも手詰まりだ。
 隆作は途方に暮れる。
 だが、のんびりと途方に暮れている暇は無い。
 気持ちを切り替え、考える。
 考えるのを止めたら終わりだ。
 自分に出来る事を探して、それで興味を持ってもらうようにするんだ。
 女の子が興味あることって何だろう?
 おしゃれ?
 美味しいもの?
 よく解らない。