さらに【ディプミラ】の復讐は続く。
 唯愛の妹として誕生するはずだった七名の子供の魂をつかって、彼女に呪いのゲームを持ちかけてきたのだ。
 与粋がやっている遊びもその内の一つであり、彼女の7人妹の一人が提案しているゲームだという。
 元々、唯愛のものだったそれを祈祷師(きとうし)でもあった【ちらかし】さんによって、彼女から想像力の優れていた与粋に一部を移したというのだ。
 ペーパークラフトの特別な束が【13】あるのは【忌み】という意味での【13】であり、特別な粘土が【24】あるのは、【不死】という意味での【24】であるという。
 【13】と【24】という数字には【ディプミラ】による呪いの意味が込められているという。
 その特別な物の数が、唯愛の妹達が提供しているゲームの特徴だという。

 また、唯愛は特別な七冊のスケッチブックを所有していて、それは本当は趣味ではなく、その七冊には唯愛の妹達の顔などが、書かれて居るという。
 与粋に一つゲームが移った事で1冊のスケッチブックは白紙となっているらしい。
 【ちらかし】さんが旅に出たのは唯愛の呪いのゲームを肩代わりしてくれる存在を探すためでもある。
 そして、唯愛が与粋を気にかけていたのは、元々の原因が彼女にあるからだという事を聞かされた。
 俄には信じがたい話だったが、おもむろに、服を脱いで後ろを向いた彼女の背中を見た時、ちょっと信じる気持ちになった。
 彼女の背中には、うっすらと6つの顔が浮かんでいたからだ。
 人面瘡(じんめんそう、人面疽)と言うのだろうか?
 女の子の顔が六つ、彼女の背中に映し出されている。
 1つ消えているのはその1つが与粋の元に来ているからだろう。
 与粋自身は気づいていなかったが、彼の背中にも一つ、人面瘡のような痣がいつの間にか出来ていた。
 恐らく、【ちらかし】さんが与粋も気づかない内に何らかの処置をしていたのだろう。
 唯愛は、
「――引くよね。気持ち悪いよね。だけど、私にとってこれは切実な問題なの。今まで何人も呪いを移してもらったけど結局、ダメだった。唯一、大丈夫だったのはあなただけなの。お願い、助けてください。あなたしかいないの」
 と懇願した。