ペーパークラフトと粘土を片付ける――それは自分のアイデンティティー全てを否定される事と同じ意味だった。
一気に奈落に突き落とされる与粋。
何もかもが嫌になり、家を飛び出した。
一心不乱に土手をかけずり回り、転げ落ちた。
絶望感でいっぱいになり、死にたくなった。
思わず、
「うぉ~っ!」
と叫んだ。
叫ばずにはいられなかったからだ。
そこへ、
「びっくりした。どうしたの?そんなに大声を出して……」
と話しかける存在が。
唯愛だった。
彼女は、与粋に事情を聞いた。
与粋は、半泣きになりながら、事情を話した。
すると唯愛は、
「なら、ちょうど良いじゃない。うちへいらっしゃいよ」
と言ってきた。
年頃の男女が同じ屋根の下に暮らすのは問題があるし、その善意に甘える事は出来ないと断ろうとする与粋だったが、唯愛は、
「私はそんなにいい人じゃないよ。私にも下心があるんだよ。君に助けて欲しいんだ。――君じゃ無きゃだめだと思っている。だから、声をかけたんだよ。善意じゃない。だから、君と私の関係はフィフティーフィフティー。利害一致、ギブアンドテイクだよ」
と言ってきた。
与粋は、
「僕に出来る事なんて……」
とつぶやいたが、唯愛は、
「君の趣味と君の諦めない姿勢。それが私にとっては答えなの。君の趣味は元々、私の……ううん、私の妹達の発想が元になっているの――だから、君の世界が壊されるという事は私も無関係じゃない。むしろ、困るの」
とささやいた。
無関係じゃない?
困る?
彼女の言っている意味が全くわからない。
与粋は、
「言っている意味が全然……」
と言った。
唯愛は少し、悩んだが、
「――良いわ、ここじゃなんだし、――来て」
と言って、与粋を自分の自宅に連れて行った。
一気に奈落に突き落とされる与粋。
何もかもが嫌になり、家を飛び出した。
一心不乱に土手をかけずり回り、転げ落ちた。
絶望感でいっぱいになり、死にたくなった。
思わず、
「うぉ~っ!」
と叫んだ。
叫ばずにはいられなかったからだ。
そこへ、
「びっくりした。どうしたの?そんなに大声を出して……」
と話しかける存在が。
唯愛だった。
彼女は、与粋に事情を聞いた。
与粋は、半泣きになりながら、事情を話した。
すると唯愛は、
「なら、ちょうど良いじゃない。うちへいらっしゃいよ」
と言ってきた。
年頃の男女が同じ屋根の下に暮らすのは問題があるし、その善意に甘える事は出来ないと断ろうとする与粋だったが、唯愛は、
「私はそんなにいい人じゃないよ。私にも下心があるんだよ。君に助けて欲しいんだ。――君じゃ無きゃだめだと思っている。だから、声をかけたんだよ。善意じゃない。だから、君と私の関係はフィフティーフィフティー。利害一致、ギブアンドテイクだよ」
と言ってきた。
与粋は、
「僕に出来る事なんて……」
とつぶやいたが、唯愛は、
「君の趣味と君の諦めない姿勢。それが私にとっては答えなの。君の趣味は元々、私の……ううん、私の妹達の発想が元になっているの――だから、君の世界が壊されるという事は私も無関係じゃない。むしろ、困るの」
とささやいた。
無関係じゃない?
困る?
彼女の言っている意味が全くわからない。
与粋は、
「言っている意味が全然……」
と言った。
唯愛は少し、悩んだが、
「――良いわ、ここじゃなんだし、――来て」
と言って、与粋を自分の自宅に連れて行った。