唯愛の方はスケッチブックだから、恐らくイラストとかを描いて遊ぶのだろう。
 好きな女の子が自分の趣味を理解してくれるというのは大変うれしい事でもある。
 だが、趣味が趣味なだけになんだか照れくさいのだ。
 自分達だけの空間だと思って居た事が気になる女の子も共有していた。
 その事を思うと気恥ずかしくなる。
 だから、なのの悪態もそれほど気にならなかった。
 与粋はベッドに寝っ転がり、
「引っ越しかぁ……どうしようかな……」
 とつぶやいた。
 このままではなのに自分の居場所を排除されてしまう。
 そうなるくらいなら……
 与粋は本気で考えた。