後に残された唯愛の香りをスンスン嗅ぐ。
 あぁ……良い香りだ。
 唯愛と話せた興奮で、今夜は眠れないかも知れないなと思う与粋だった。
 と同時にもう少し話せたら良かったと後悔するのだった。
 唯愛にファストフード店に呼び出されてからの夢の様な時間は終わってしまった。
 ちょっとではあるが、彼女とデートした気分になれて幸せだった。
 勢いよく立ち上がる。
 すると、
「あいたぁ……」
 思わず、転んでしまった。
 だが、それも今までの時間を思えば痛くない。
 それくらい有頂天になっていた。
 まさに天にも昇る気持ちだった。
 リア充とはこういう気分をいつも感じているものなのか?という感想を持った。
 だが、彼は妄想ファイター。
 今日も帰ってから妄想に耽るのだった。