正直、この【美】のエリアでは驚く事が多すぎて、レマの事を【ちゃん】付けで呼ぶより、尊敬の意を込めて【さん】付けや【様】付けで呼びたいくらいだが、そこは他の側体クアンスティータに合わせる事にした。
 【ゆのあ】は、
「こんにちは。クアンスティータ・レマさん。私は【沖椰子 ゆのあ】と言います。私もトルムドアちゃんに招かれて来ています。私もレマちゃんって呼んで良いですか?」
 と言った。
 やはり、どこかかしこまっている。
 クアンスティータ・レマはカノンや【ゆのあ】にとって、可愛がるべき【赤ちゃん】や【子供】ではなく、弟子入りしたいくらいの偉大な存在として映っていた。
 【ゆのあ】は、今まで現界の裏歴史の話をして側体のクアンスティータ達の気を引きつけて居たが、どんな話も見劣りするのではないかと思えるほど、レマのエリアは【美】という意味においてスケールが大きすぎた。
 話しかけては居てもカノンも【ゆのあ】も今までに無く緊張していた。
 まるでさんざん待ち焦がれた憧れの人にあった時のような感覚だ。
 カノン達の呼びかけにレマの巨大胸像が反応して、やはり目が光った。
 目が光るという事は巨大胸像に側体クアンスティータの意識が入ったという事を意味している。