09 クアンスティータ・レマの巨大胸像との【コンタクト・ポイント】へ


 レマのエリアで様々な【美】を体感したカノン達だが、そろそろ、レマの巨大胸像と会うために【コンタクト・ポイント】を目指す事を考えなくてはいけない時期が来た。
 そう思うと、かなり名残惜しいと言える。
 カノン達は次に立ち寄る場所を最後にしてレマとの【コンタクト・ポイント】を目指す事にした。
 彼女達が最後に立ち寄り場所として選んだのは、【美】の結晶が取れるという山地だった。
 【美】そのものが物質としてあり、それが採れる産地として有名な場所らしい。
 その名も【美採山(びさいさん)】というらしい。
 カノン達は色んな【美】と接触してきたが、やはり最後を締めくくる事では【美】そのものが採れるという場所に行くのが良いのかと思ったからだ。
 彼女達が見た【美】とは表現するのであれば、【綿】や【綿飴】、【雪】などだろうか?
 【たんぽぽ】の種という表現もしっくりくるかも知れない。
 そういう、ふわっとしたものであり、触れるとふわっとカノン達に吸収されていった。
 シミやソバカスを消したりするのはもちろん、雰囲気なども美しくする効果があるらしい。
 【花輝行列】や【アイスドール・レディー】と比べると地味かも知れないが、地味かどうかはこの際、関係ない。
 ためになったかならないかで言えばもちろん、ためになった。
 この体験を最後にカノン達は【飛行移動装置】に乗り込み、レマの巨大胸像との【コンタクト・ポイント】を目指すのだった。
 途中、色んな誘惑があった。
 どれもこれも女の子としては興味津々のイベントがあちこちにあった。
 どんどん立ち寄りたいという気持ちは後から後から沸いてきた。
 だが、どこかで区切りをつけなければいつまでもこのレマのエリアに居る事になる。
 カノン達は誘惑を断ち切り、レマの巨大胸像がある【コンタクト・ポイント】についた。

 様々な【美】を提供していたレマのエリアを治めるレマの巨大胸像――聞きたい事は山ほどあった。
 カノンは、
「こんにちは。クアンスティータ・レマさん。私はカノン・アナリーゼ・メロディアスと言います。私はトルムドアちゃんに招待されて、このトルムドア・ワールドにやってきました。他の側体のクアンスティータちゃん達は【ちゃん】づけなのであなたもレマちゃんで良いかな?」
 と言った。