一方、【ゆのあ】の方は、【ジィメン】と戦っている。
 【ジィメン】は特殊な変身を使ってくる存在だ。
 マトリョーシカの様に中から新たな姿を現して行くというスタイルの変身で、中から出て来た存在は体が膨らみまた、その中から別の存在がというようにどんどん姿を変えて行く。
 中の存在が出て来た後は外側の殻の部分は爆発物へと形を変えてどんどん爆発していくという戦闘スタイルだ。
 際限無く次から次へと繰り返すので、このままではらちがあかない。
 【ゆのあ】は覚悟を決めて、相手を倒す事にした。
 彼女は裏歴史の秘術を使う事にした。
 【ゆのあ】は両手の拳を握り、グッと力を込め、ゆっくりと開いていく。
 すると、手のひらの中に小さな小宇宙が現れた。
 左右の手のひらの小さな小宇宙を混ぜるとブワッと膨らむ。
 【ゆのあ】は叫ぶ。
「【ヒストリーコピー】!!!!!」
 と。
 【ゆのあ】は何をやっているのか?
 それは、小さな小宇宙を作り出し、その中に裏歴史の情報を流し込み、擬似的に宇宙を作り出し、その中からエネルギーを取り出したり、召喚したりして戦うというスタイルだった。
 ただでさえ、裏歴史出身という事で表歴史の現界の存在よりも強い【ゆのあ】だが、こんな裏技を隠し持っていたのだ。
 【ゆのあ】は頭上に作り出した小宇宙から様々な攻撃を繰り出し、カノン同様にあっという間に【ジィメン】を追い詰めた。
 そして、倒したのを確認すると、カノンの場合の【ティエン】に対する処置と同様に、【ジィメン】にも回復処置をするのだった。