06 フェラリス・ミシェオ


 カノン達は更に情報を集める。
 すると、第三側体ファムトゥの特殊性などについても知る事が出来た。
 それは【外様(とざま)モンスター】や【研修願者(けんしゅうがんしゃ)】などと呼ばれる存在の事だ。
 本来、クアンスティータは他の宇宙世界などから自身の所有する宇宙世界に他の存在を招き入れる事は無い。
 カノン達は気に入られた事で特別に招待されただけであり、本来、門戸は開いていないのだ。
 だが、ファムトゥ・ワールドは別だった。
 【外様モンスター】はクアンスティータとは関係ない存在がクアンスティータに忠誠を誓う事によりそう呼ばれる存在だが、それでもクアンスティータの宇宙世界へ渡る許可は得られない。
 それよりも上、クアンスティータのために何らかの貢献をしている【外様モンスター】などの事を【研修願者】と呼び、それらはファムトゥ・ワールドに招き入れている。
 だが、【研修願者】として、クアンスティータに忠誠を誓って入って来た存在がその後、心変わりして、クアンスティータに反旗を翻すまではいかないまでも指示に従わない存在となる場合がある。
 クアンスティータ・ファムトゥはそれらの存在を狩る事を楽しみの一つとしているのだ。
 戦う理由を作るためにあえて、余所から異分子を招き入れるクアンスティータ――それが、ファムトゥだった。
 だが、それらの存在が直接、ファムトゥと戦えるようになるかというと実はそうでも無い。
 その前に立ちふさがる壁が存在するのだ。
 その壁となる存在──穢れ(けがれ)、不吉なことを混ぜるという意味を持つ【フェラリス・ミシェオ】という謎の存在が立ちふさがるのだ。
 ファムトゥに挑むのにふさわしい力量があるかどうかを見る存在でもある。
 挑戦者達は【フェラリス・ミシェオ】に力を試される。
 それに合格した者だけがファムトゥに挑めるのだが、残念ながら【フェラリス・ミシェオ】の壁を突破した者は皆無だという。
 ファムトゥのエリアは一枚岩ではなく、いくつもの集団が存在しているらしく、それらの代表を集めて武道会のようなものも開かれるらしいが、【フェラリス・ミシェオ】はその大会には出場しない。
 あくまでも余所の存在に対する存在の様だ。
 カノン達がもし、仮にファムトゥに挑もうとするのであれば、この【フェラリス・ミシェオ】とぶつかる事になるのだが、これはあくまでもファムトゥ・ワールドの話であり、このトルムドア・ワールドのファムトゥのエリアでは、【研修願者】の様な存在は居ないらしい。
 ファムトゥがいくら許してもここはあくまでもトルムドアが所有する宇宙世界だ。
 トルムドアの方で異物となる存在はシャットアウトしているので、このエリアでは住民達にある予備知識として伝わっていた。