映し出されたものは【鉱物巨兵】対【鉱物巨兵】の【バトル】シーンだった。
 どちらも【スタートボックス】ではなく、案内人もなんて名前の【鉱物巨兵】か教えてくれなかったので、【鉱物巨兵A】と【鉱物巨兵B】という事にする。
 この二体の【鉱物巨兵】同士の戦いは二体だけでも戦争をしているかのようなものすごい戦いだった。
 【鉱物巨兵A】が刀の様なものを振りかぶり振り下ろすと近くの木は風圧だけで吹っ飛んでいた。
 もちろん、これは戦いではない。
 【バトル】はこれから始まるのだ。
 ガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガインガイン……
 と独特の音を立てながら両者が近づいて来る。
 ぶつかったと思ったら、衝撃波で家が吹っ飛んでいた。
 それから、壮絶な殴り合い――というか壊し合いだった。
 案内人の説明によると、この二体の【鉱物巨兵】は格闘戦に特化したものらしい。
 拳の先からドリルが出ていたり、肘に突起物が出ていたり、人間に例えると凶器を体に埋め込んで戦っているようだった。
 これが重火器などを装備しているタイプや刀などを装備しているタイプなど様々あり、そのタイプによって戦い方は異なってくるらしいが、この格闘戦に特化したタイプの戦いを見る限り、どのタイプでも恐ろしい戦いになっているのだろうとは予想がついた。
 結果は65分の死闘の末、【鉱物巨兵B】が【鉱物巨兵A】を下し勝利した。
 【鉱物巨兵B】は【鉱物巨兵A】のコクピットから操縦者を引きずり出し、握りつぶすシーンまであり、その時はカノン達は思わず吐き気を覚えた。
 こういうシーンになるとある程度予想出来て居たので、【まめぽん】には、【飛行移動装置】で留守番をしてもらっていた。
 ソリイントゥスの巨大胸像に聞いていたので、それなりに予想していたとは言え、余りに凄惨なシーンで胃の中のものを戻しそうになるカノン達だったが、ここではこれらの戦闘は正当化されている。
 敗れた者の魂はまた赤子として転生すると信じられている。