利用できるハンデはこの【鉱物巨兵】だけではないが、やはり、大きさから考えて相当インパクトの強いものだと思ったカノン達はやはり、【鉱物巨兵】を先に見ておき、後で、それ以外のハンデ装備などを見る事にした。
 一般の住民が使える【鉱物巨兵】はそこらの施設で展示されていた。
 やはり、【バトル】が一般的であるこのエリアでは必要に応じて、いつでも使用出来るようになっているようだ。
 だが、一口に【鉱物巨兵】と言ってもピンからキリまで存在する。
 当然と言えば、当然のことだが、【鉱物巨兵】の中にも強弱があり、強い【鉱物巨兵】ほど、使う事は困難となっている。
 カノン達が最初に見た【鉱物巨兵】は、【スタートボックス】と呼ばれる初心者用のものだった。
 イメージとしては地球で言う中世時代のナイトという感じだろうか?
 全く一緒のイメージではないが、何となくそれを彷彿とさせる様な形をしている。
 ロボット物が好きな男子などは興奮するようなフォルムをしているが、女の子であるカノンや【ゆのあ】はいまいち、この【スタートボックス】の良さは伝わってこない。
 かっこいいというよりも怖い兵器という印象の方が強いのだ。
 【ゆのあ】は、案内してくれた人に、
「これ、動いているシーンなどの映像はあるんですか?」
 と尋ねた。
 すると、案内人は、
「あるにはあるが、【バトル】が嫌いだって人には酷かもしれんぞ。なにしろ、映っているのは、殺し合いだからな」
 と言った。
 カノン達がおっかなびっくりな態度だったので、からかって見たくなったのだろう。
 カノンは、
「どうする、【ゆのあ】さん?」
 と聞いて見た。
 【ゆのあ】は、
「これ知らなきゃ先、進めないんでしょ?じゃあ、見るしかないんじゃないかな?」
 と同意を求める答えを返してきた。
 決定するにはちょっと怖いのだ。
 カノンは、
「そ、そうね。見てみましょうか……」
 と言った。
 すると、案内人は、
「ははっ、おめえさんたち、ちびっちまっても知らねぇぞ」
 と言って、施設の奥から映像キットを持ってきた。
 そして、壁に【鉱物巨兵】の戦闘シーンを映し出す。