【禁存】を絵画や彫刻に封じた場合、更に一定の場所から動けないようにするために特別な処理をする必要がある。
 そこで、必要なのが建物などに特別な封印処理を施すという事になる。
 それは建物に限ったことではないが、最も多いのは建物型になっているため、名称が、【禁存館】という建物の様な名前になっているのだ。
 【ロスター】氏はこの【禁存館】で封じられている【禁存】の説明を始めた。
 名前を唱えると封印が解除される場合もあるので、ここでは【一枚目】、【二枚目】という表現で使っている。
 【一枚目】は混ざり合うという力を持った存在が封じられているらしい。
 誰彼かまわず混ざってしまうので、存在としての秩序が保てなくなるとして封じられているらしい。
 【二枚目】は、視線を浴びると記憶が消えてしまう力を持った存在が封じられているらしい。
 目を合わせただけで記憶がなくなってしまうというのは大変危険であると言える。
 【三枚目】は、ワープ現象を引き起こしてしまう存在が封じられているらしい。
 近づいただけで、どこかに飛ばされてしまうらしいので、普通に生活することは無理だろう。
 【四枚目】は、近づいただけで存在が溶解してしまう存在が封じられているらしい。
 そう言えば、琴太とパーティーを組んでいた賞金稼ぎの【クイーン・ハート】は髪の毛を溶解質に変化させるという力を持っていた。
 それの超危険版であるという所だろう。
 ちなみに、カノンは【クイーン・ハート】がすでに故人となっている事は知らない。
 レッド・フューチャーという未来から来た琴太チームの助っ人アリスのサイコネットを通じて琴太チームと話した時にも琴太がはっきりと自分のチームのピンチを言わなかったためだ。
 弱味を見せないというのが琴太らしいのではあるが。
 四枚の絵画に封じられている【禁存】はどれも表の世界に解放したらパニックになりそうな存在であると言えるだろう。
 だが、それで【禁存】が不自由な思いをしているというのも【禁存】側からしたら理不尽な事かも知れない。