【ロスター】氏の案内で【通信玉】は【禁存館】に近づく。
 ごくっと緊張が走る。
 【禁存】が出て来てしまったら【ロスター】氏に頼るしかないのだ。
 【ロスター】氏が失敗しないようにあまり細かな指示は出せないという事でもある。
 【ロスター】氏は、
「ここが、自分達が担当する【禁存館】であります。じゃあ、入りまーす」
 と軽い口調で【禁存館】に入っていった。
 普段はチームで行動するのだが、現在はカノン達への案内のために【ロスター】氏は警護を部下に任せ、単独で行動している。
 このことが裏目に出てしまわないように【ロスター】氏には気をつけて行動してもらわねばならない。
 【ロスター】氏の説明ではこの【禁存館】に封じられている【禁存】の数は、たったの4つ。
 つまり基本的に展示物も4つしかない。
 【禁存館】としては最も小規模なものと言っても良い。
 だからといって安心は出来ない。
 封じられているのは危険な【禁存】なのだから。
 ちなみにお子様な【まめぽん】には目の毒かも知れないので【クァノン】に引率してもらって、別の場所に行ってもらっている。
 それは【光車(こうしゃ)】での旅だ。
 【光車】とは光で動く電車の様な物を指す。
 本来、第四側体クアンスティータ・レマのエリアでの特徴なのだが、変わったものが好きなクアンスティータ・ソリイントゥスと唯一無二のものが大好きなクアンスティータ・レマは趣味が似ていると言っても良い。
 なので、ソリイントゥスはレマの宇宙世界の事もチェックしていて、気に入ったものはソリイントゥス・ワールドでも取り入れる事にしているらしい。
 【光車】もその一つで、光速で移動する事で見える超絶景ポイントというのがレマ・ワールドには無数存在しているという。
 ソリイントゥス・ワールドは本来、その様な絶景ポイントは存在しないのだが、ソリイントゥスがちょこちょこ作っているようだ。
 おかげで、ソリイントゥス・ワールドには数百の【光車】が走る様になったらしい。
 トルムドア・ワールドのソリイントゥスのエリアにも【光車】は一両だけ走っているとの事なので、子供だましじゃないが【まめぽん】にはそこで楽しんで来てもらう事にしたのだ。