05 禁存館(きんそんかん)


 カノン達が次に立ち寄ったのは、住民達に近寄るなと言われて居た【禁存館】だ。
 やはり、ソリイントゥスのエリアの大きな特徴であるここは、せめて遠巻きにだけでも確認して起きたかったのだ。
 ソリイントゥスとの交渉で、【禁存館】を知らないでは、笑い話にもなりそうもないからだ。
 もちろん、【解放者】達のように【禁存館】に封じられている【禁存】を解放させるつもりは全くない。
 封じられているという事は危険視されているという事なので、そんなものを解放させた日には目も当てられない。
 カノン達としては【禁存】がどのような存在でどのように封じられているか、それだけでも知っておきたいと思って居る。
 やはり、最悪の事態を想定して、安全策を用意しておかねばならないだろう。
 安全策とは、もしも【禁存】が解放されてしまった場合、カノン達に代わって封じてくれる存在を連れてくるというものだ。
 それは、【解放者】という場合も考えられるが、正統派のカノンとしてはやはり警備隊などにお願いするのが筋だろうと判断した。
 だが、普通にお願いしても断られる可能性がある。
 ならばどうする?
 そこはまた、発明だ。
 最低限の視覚情報と通信設備だけをつけた【通信玉(つうしんぎょく)】を発明し、カノン達は【飛行移動装置】で待機。
 警備隊に説明してもらうという形を取るというものだ。
 カノン達は【通信玉】の安全性を説明し、警備隊に【通信玉】を持って【禁存館】に入って説明してもらうという方法を選択した。
 後はそれをお願いする警備隊を探すだけだ。
 カノン達はコンサートを開き、発明品などを売ったりしながら、情報を集め、やってくれそうな警備隊の存在を探した。