06 裏歴史
カノンが見た夢は現界での裏歴史――カノン達表の歴史の存在とは本来接点の無い歴史をたどっていくというものだった。
表歴史と裏歴史――それは時間で考えると縦時間と横時間の様な関係となる。
同じ時間軸で時が流れておらず、同じ宇宙世界でありながら、交わることの無い二つの現界――それが表歴史と裏歴史という形でそれぞれの時を刻んでいる。
全く別の時間で動くため、通常の場合、同じ存在は存在出来ないとされているので、クアンスティータや一部の例外を除き、表歴史にいるものは裏歴史には存在せず、逆に裏歴史にいるものも表歴史に存在することはない。
表歴史にあった神話の時代によるクアンスティータ誕生にまで至るいきさつは裏歴史にはないのだ。
クアンスティータが属しているという事になっている化獣(ばけもの)も裏歴史では語られておらず、代わりに、クアンスティータは大化稀(おばけ)というものの部類に属するとされている。
また、表の歴史ではクアンスティータを生み出したのは【魔女ニナ】という事になっているが、裏の歴史においてクアンスティータを生み出したのは【魔女ニィナス】という存在になっていた。
【魔女ニィナス】もまた、宇宙世界を27持っていて、その内の24が子供であるクアンスティータに引き継がれたという事になっていて、残り3つが【魔女ニィナス】自身が所有しているという事になっている。
表歴史の【魔女ニナ】は残る三つの宇宙世界を1番の化獣ティアグラ、7番の化獣ルフォス、12番の化獣クアースリータに割り振っているが、裏の歴史では【魔女ニィナス】は他の大化稀などに割り振らなかった。
クアンスティータは表の歴史の【魔女ニナ】から24の宇宙世界を、裏の歴史の【魔女ニィナス】から24の宇宙世界を受け継いでいる。
そのため、表の歴史で宇宙世界を引き継いだティアグラ、ルフォス、クアースリータと違い、クアンスティータの所有する宇宙世界は表と裏の二重構造になっているという事がわかった。
それで、クアンスティータの所有している24の宇宙世界は別名として二重宇宙世界(にじゅううちゅうせかい)とも呼ばれているという。
このトルムドア・ワールドも例外ではなく、二重構造の宇宙世界となっており、【ゆのあ】は裏のトルムドア・ワールドから表のトルムドア・ワールドへ迷い込んで来たという事になる。
これがわかったのは裏の歴史側からはある程度、表の歴史を意識しているためであり、表側からは裏の歴史についてはその存在すら知られていないという場合がほとんどで、裏の歴史の情報はほとんど伝わっていない。
臭い物には蓋ではないが、基本的な実力が遙かに上である裏の歴史の存在を本能的に意識したくなかったというのが答えのようなものであろう。
カノンは【ドリーム・ルーム】で初めて裏歴史の事を理解し始めたというところだった。
いっぺんに全部の情報を詰め込むことは難しいと判断した彼女は、後、1つ――表の歴史の化獣に相当する存在、【大化稀】の事だけはある程度、理解しておこうと考え、彼女が見ている夢をプレゼンしてくれていたプレゼンターに、
「あの、プレゼンターさん、【大化稀】について簡単に説明していただけますでしょうか?」
と尋ねた。
プレゼンターをしていた向日葵の様な形をした存在は、
「了解しました。では、簡潔にまとめてお伝えしましょう」
と言った。
向日葵型のプレゼンターの説明によると――
カノンが見た夢は現界での裏歴史――カノン達表の歴史の存在とは本来接点の無い歴史をたどっていくというものだった。
表歴史と裏歴史――それは時間で考えると縦時間と横時間の様な関係となる。
同じ時間軸で時が流れておらず、同じ宇宙世界でありながら、交わることの無い二つの現界――それが表歴史と裏歴史という形でそれぞれの時を刻んでいる。
全く別の時間で動くため、通常の場合、同じ存在は存在出来ないとされているので、クアンスティータや一部の例外を除き、表歴史にいるものは裏歴史には存在せず、逆に裏歴史にいるものも表歴史に存在することはない。
表歴史にあった神話の時代によるクアンスティータ誕生にまで至るいきさつは裏歴史にはないのだ。
クアンスティータが属しているという事になっている化獣(ばけもの)も裏歴史では語られておらず、代わりに、クアンスティータは大化稀(おばけ)というものの部類に属するとされている。
また、表の歴史ではクアンスティータを生み出したのは【魔女ニナ】という事になっているが、裏の歴史においてクアンスティータを生み出したのは【魔女ニィナス】という存在になっていた。
【魔女ニィナス】もまた、宇宙世界を27持っていて、その内の24が子供であるクアンスティータに引き継がれたという事になっていて、残り3つが【魔女ニィナス】自身が所有しているという事になっている。
表歴史の【魔女ニナ】は残る三つの宇宙世界を1番の化獣ティアグラ、7番の化獣ルフォス、12番の化獣クアースリータに割り振っているが、裏の歴史では【魔女ニィナス】は他の大化稀などに割り振らなかった。
クアンスティータは表の歴史の【魔女ニナ】から24の宇宙世界を、裏の歴史の【魔女ニィナス】から24の宇宙世界を受け継いでいる。
そのため、表の歴史で宇宙世界を引き継いだティアグラ、ルフォス、クアースリータと違い、クアンスティータの所有する宇宙世界は表と裏の二重構造になっているという事がわかった。
それで、クアンスティータの所有している24の宇宙世界は別名として二重宇宙世界(にじゅううちゅうせかい)とも呼ばれているという。
このトルムドア・ワールドも例外ではなく、二重構造の宇宙世界となっており、【ゆのあ】は裏のトルムドア・ワールドから表のトルムドア・ワールドへ迷い込んで来たという事になる。
これがわかったのは裏の歴史側からはある程度、表の歴史を意識しているためであり、表側からは裏の歴史についてはその存在すら知られていないという場合がほとんどで、裏の歴史の情報はほとんど伝わっていない。
臭い物には蓋ではないが、基本的な実力が遙かに上である裏の歴史の存在を本能的に意識したくなかったというのが答えのようなものであろう。
カノンは【ドリーム・ルーム】で初めて裏歴史の事を理解し始めたというところだった。
いっぺんに全部の情報を詰め込むことは難しいと判断した彼女は、後、1つ――表の歴史の化獣に相当する存在、【大化稀】の事だけはある程度、理解しておこうと考え、彼女が見ている夢をプレゼンしてくれていたプレゼンターに、
「あの、プレゼンターさん、【大化稀】について簡単に説明していただけますでしょうか?」
と尋ねた。
プレゼンターをしていた向日葵の様な形をした存在は、
「了解しました。では、簡潔にまとめてお伝えしましょう」
と言った。
向日葵型のプレゼンターの説明によると――