04 【ゆのあ】との交渉


 カノンは同行しているまめぽん達を紹介した。
 それに対して、【ゆのあ】も簡単に自己紹介した。
 彼女は吟遊詩人であり、歴史学者でもあるようだ。
 そして、クアンスティータが最大の研究テーマであるようだ。
 彼女もまた、クアンスティータに認められて来ている様だが、事情が表の歴史と裏の歴史という違いがあるようだ。
 例えば、クアンスティータだ。
 クアンスティータは表の歴史では13番の化獣(ばけもの)と呼ばれているが、裏の歴史では13番の大化稀(おばけ)と呼ばれている。
 13番という数字は大化稀の中では同じように最終数字らしいが、1から12番の数字に該当する大化稀はティアグラやルフォス、クアースリータなどは含まれていない。
 また、裏歴史の規模は表歴史の20分の1とされているが、一般的な存在の平均的な実力は2000万倍とされている。
 つまり、基本的に表歴史の者が裏歴史の者に挑戦してもまず勝てないほど実力が上だという事になる。
 現に、【ゆのあ】から感じるオーラの様なものもカノンのものよりもかなり大きい。
 規模は小さいが力があるという裏歴史には裏の神話なども存在する。
 また、クアンスティータの誕生により、存在が確定化した総全殿堂(そうぜんでんどう)も裏の歴史には別の総全殿堂が存在を確定化させたようだし、それに継ぐ実力者であるQOHも裏のQOHがちゃんとある。
 現在のカノンは認識していないが、表のQOHにはクアンスティータの姉であり、兄でもある12番の化獣、クアースリータが含まれているが、当然、裏のQOHには、クアースリータは含まれていない。
 別の存在がその座についている。
 また、表と裏の総全殿堂以外にも第三の総全殿堂も存在しかけているのだが、【ゆのあ】の話には出てこなかった。
 彼女の研究もそこまでは到達していない。

 裏の歴史などについては道すがらおいおい聞いていくとして、まずは、お近づきの印としてお食事会を開こうと思ったカノンは、次の目的地を決めた。
 幸い、トルムドアに途中までの主な場所を聞いていたので、その中の一つ、小規模なショッピングモールに立ち寄ることにした。
 そこで、食材を買って料理しようと思ったのだ。
 トルムドアが第一本体クアンスティータ・セレークトゥースの側体であるため、セレークトゥース・ワールドのショップエリアの支店のような店がトルムドア・ワールドでも出店しているのだ。
 ショッピングモールはその支店がある所だと言われていたのだ。
 残念ながら、セレークトゥースは誕生したばかりであまり品揃えが無いと言われていたが、食べるものくらいは置いてあるだろうと思ったのだ。
 ショッピングモールに着いてみるとその規模の大きさにカノンは面食らった。
 トルムドアにはとても小さなショッピングモールと聞かされていたからだ。
 だが、ショッピングモールの中の小売店自体かカノンの目には大型店舗の様に広かった。
 小規模と聞かされていたので全く予想して居なかったのだ。