「そうなんだ?じゃあ、これからは遊びに行くときは教えてね」
「うん、解ったタヌ」
「じゃあ、これからも改めてよろしくね、はい、握手」
「よろしくタヌ」
 とまるで子供と会話するように話した。
 こうして、カノン、トルムドア、清依 美架(きよい みか)に加えて、まめぽんも一緒に案内する事になった。
 【クァノン】の方はカノンが既に異空間に収納している。

 トルムドアは、
「えーと、ねぇ~次はどうしよっかなぁ~」
 と言った。
 カノンとまだまだ遊び足りないのだ。
 どんどんカノンと触れ合おうとしている。
 カノンも全面的にその気持ちに答えようという気になっていた。
 このトルムドア・ワールドに来てからのトルムドアの態度を見ていると、カノンに喜んで貰おうと、トルムドアなりに必死に何かをしようという気持ちが伝わって来ているからだ。
 カノンは、
「案内してくれるのは嬉しいけど、私はトルムドアちゃんの事も知りたいな。トルムドアちゃんの事も教えてくれると嬉しいな。いいかな?」
 と聞いてみた。
 トルムドアは、満面の笑みを浮かべて、
「うん、じゃあ、話す話す」
 と言った。
 トルムドアの容姿はカノンそっくりなので、まるで、本当の娘が出来た様に思えるのだった。
 年頃はカノンと同じ様に見えてもトルムドアもまた、まだ、子供。
 いや、第一本体クアンスティータ・セレークトゥースと同じ、まだ赤ちゃんなのかも知れないと思った。
 とりあえず、【クァノン】が誕生した【あそこ】での立ち話も何だし、落ち着いて話せる場所に案内してもらおうとその旨を伝えた。
 美架は、
「じゃあ、トルムドア様、私が、良いところを案内しますよ。ここから、割と近い所にパフェとスムージーとパンケーキとサラダが美味しいお店を知って居るんですよ」
 と言って、女子会の場所を案内する事にした。
 女子会と言っても、まめぽんはオスではあるが。
 カノン達は、美架の案内で、その店に向かった。
 美架はトルムドア・ワールドのクリエーター、もう一つの全能者、アナザーオムニーアの富吉の夢の中の存在ではあるが、富吉の夢はこのトルムドア・ワールドがベースになっているため、美架の行きつけの場所も同じ位置にあるのだ。
 店の名前は、【チャーミング】――
 富吉の夢の中ではバイトに入っている店だった。
 見た感じ、カノンの印象ではちょっと変わっているなというものだったが、これはこれでありかなという外装だった。