もちろん、ずっと【クァノン】を見張っている必要はない。
 【クァノン】はカノンが行動する様に行動するのだから。
 カノンは出し入れだけすれば良いという事になる。
 こうして、またまた、カノンは歌姫としての実力をアップしていくのだった。
 最初は驚いたカノンだったが、【クァノン】は使おうと思えば使えるキャラクターだとすぐに理解した。
 この【クァノン】を現在、トルムドア・ワールドを出られないカノン自身の代わりに応援に向かわせる事だって出来るのだ。
 もちろん、トルムドア・ワールドの中ではトルムドアの許可が必要ではある。
 だが、カノン本人が居るという事であれば、トルムドアは断る理由は無いようにも思える。
 とすれば、上手く話し合えば、現界で頑張っている七英雄達や、他の星で頑張っている吟侍達の応援だって出来るようになると考えついてカノンは何だか嬉しくなるのだった。
 活動範囲が広がるというのが何より嬉しかった。
 そういう意味では、この【クァノン】もまた、これからのカノンの戦いには必要な素材と言える。
 カノンは、
「ありがとう。素直に嬉しいわ」
 と言ってにっこり笑った。
 話合いするにしてもまずは笑顔からが彼女のやり方だ。
 彼女はこれからについてもトルムドア達と話をするのだった。


以上【03】。