それだけ、【ロスク】の危険性は惑星ファーブラ・フィクタ内では、かなり有名だったのだ。
 恐怖という点においては【ヴェール】を大きく上回る【ロスク】――
 その【ロスク】が動き出したという報告をタティー達は受け取ったのだ。

 タティーの胸がいつも以上に鳴り響く。
 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ……
 だが、この鼓動はタティーだけのものでは無い。
 他のメンバーの鼓動も聞こえるようだった。
 いつものやりとりが無い。
 いつもの様に、タティーがお風呂に入ってからの一連の流れが無かった。
 それだけ、タティー一行にとって異常事態として認識していたのだ。
 現場に行くのが怖い。
 行けば、すぐに戦闘になる。
 【ロスク】の戦闘力の高さは想像出来ないほど高さだという。
 そんな者と戦って生きて帰れるのか?
 いや、死ぬだけでなく、それ以上の恐怖を味わうことになるかも知れない。
 足が重い。
 一歩が前に出ない。
 だが、そんな気持ちとは裏腹にお皿型の浮遊装置は着実に【ロスク】事件発生報告を受けた現場に進んでいた。
 黙っていてもここからだと後、2、3日の後には現場に到着するだろう。
 今度ばかりはおちゃらけてなどいられない。
 ゴクリとつばを飲むタティー。
 だが、今回はタティーだけじゃない。
 【クインスティータ】も、
 【ヴェルト】も、
 【リセンシア】も、
 ドスケベ四人衆プラス1も、
 捕まえて護送中の【ヴィホヂット】達3名も固唾をのんでいる。