03 【ヴィホヂット】包囲網の穴


 【ギルティーヤ】の町に行くまでにはまだ距離があった。
 その間にも【ヴィホヂット】一味の捜索をしながら行動しなくてはならない。
 聞き込み調査によると【ヴィホヂット】らしき女達の行方はちょうど、【ギルティーヤ】の方向を目指していると推測出来た。
 それは土の神姫巫女、フルテララ達が【ヴィホヂット】達に仕掛けた巧妙な罠でもあった。
 力を欲していると星見で出ていたので、フルテララは破門した3名を一つの町に集めて【ヴィホヂット】一味を誘い込む事にしたのだ。
 フルテララとしては、タティー達に協力して、【ヴェール】の捕獲に力を貸さないと、最大神殿が出してしまった汚点、犯罪者達を許してもらえないと考えたのだ。
 犯罪を犯した3名は闇ルートで【ステージ2】もどきの力を横流ししていた。
 力を欲し、弱味につけ込もうとする【ヴィホヂット】ならば、罪を犯してしまったという強い弱味を持つ3名につけいろうとするだろう。
 この3名は、それぞれ、女従官(にょじゅうかん)の立場にいた女性達で、火、風、水の神姫巫女に最も近い立場に居た者達であり、その美しさと気品は折り紙付きだった。
 となれば、あの悪女が目をつけてもおかしく無い。

 また、女従官達は、それぞれが、裏の組織に弱味を握られ、力の横流しに手を染めたが、火、風、水の最大神殿はその汚名を晴らすために、それぞれが、その横流しに参加した裏の組織を壊滅させていた。
 臭い物に蓋(ふた)をした形になっていた。
 最大神殿としてはこの話題は出来るだけ触れて欲しくない事なので、少しでも早く、偽クアンスティータから許しを得る事が最大神殿共通の使命となっていたので、最大神殿同士が連携して、偽クアンスティータから許しを得る方法を探し出したのだ。
 他の偽クアンスティータであれば、容赦ない裁断が下されるだろうが、タティーならば、甘い判定が下ると考えた最大神殿はこの情報をタティーの居る特殊警察にリークしたのだ。
 それで、タティーが最大神殿を訪れることになったという経緯だった。
 それが一連の流れだ。
 最大神殿としては除名したとは言え、元、最大神殿の最奥部で女従官として働いていた3名の失態をクアンスティータの勢力に許して欲しいのだ。
 クアンスティータに睨まれたら、現界どころかどこの宇宙世界でもやっていけないと考えているのだ。
 なので、早く終わらせたい一件であるため、そのための協力は惜しまなかった。
 ちょうど、タティー達一行と【ギルティーヤ】の町で鉢合わせするようにいろいろと働きかけているのだ。