その間、遊んでいる子供達の宿題を何故か、タティーが書き写す事になってしまった。
 二学期が始まって、生徒達の大半の宿題が同じ字だったことと、答えが一緒だったことから、宿題を写したという事がバレて、さらにその犯人をタティーに仕立て上げられた。
 その後、教師にこっぴどく怒られた思い出があった。
 夏休みはまるで遊べなかったし。
 まさに踏んだり蹴ったりだった。
 その事を考えると憂鬱だった。
 タティーの暗い過去コレクションはまだまだあった。
 これからも何かある度に人間の頃の不幸を思いだすんだな~と思うタティーだった。
 だが、これで最大神殿は回る必要はなくなった。
 最終目的が【ヴェール】に変わってしまったが、それが終わったらおうちに帰れる。
 そう思うのだった。
 となれば、一旦、落ち着きたい所だ。
 土の最大神殿を出たタティーは早速、いそいそと服を脱ぎはじめ、
 チャポン――
 と湯船に使った。
「ふぅ~……落ち着くなぁ~」
 と一息つく。
 こうなると後はお約束。
「「「「「ふうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」」」」」
 と五つの興奮した声が漏れる。
 いつものドスケベ四人衆プラス1のいつもの悪行――覗き行為だ。
 声に出さなきゃ、もう少し隠れていられるかもしれないのに、【クインスティータ】に見つかり、【ヴェルト】の前に突き出され、お尻百叩き、【リセンシア】の前に突き出され、
「「「「「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」」」」」
 と【地獄の仲人】の刑を受ける。
 見事な(悲鳴による)五つのハーモニーが木霊する。
 初めてその光景を見た者は、
「な、何事だ?」
「何、何なの?」
「何があったんじゃ?」
 と驚きの表情を浮かべてのぞき込むが、それはいつもの事。
 【リセンシア】が、
「あ、失礼しました。修行なんですよ。これ、いつもの……なので、気にしないでください」
 と慣れた対応をする。
 もちろん、修行などではない。
 ただの覗き行為だ。
 全く懲りないので、大概は修行という事でごまかしているのだ。
 いつものお約束も済ませた事で、次の目的地、【ギルティーヤ】を目指すタティー達だった。