02 真相


 タティーの緊張はMAXをとうに振り切っていた。
 目の前の神々しいオーラを放ちまくっているフルテララに対して、千角尾(せんかくび)による調査を強制しないといけないからだ。
 千角尾とは万能細胞である背花変(はいかへん)という背中の花と同じくクアンスティータとしての特徴とされるもので、腰から生えた無数の尻尾の事を指す。
 その力は主に、対戦者の最も弱い時代に遡ってダメージを与える事とされているが、実はそれだけではない。
 基本的には1000の異能力を自動で発動出来るようにしてあるからこそ、千角尾と呼ばれているのだ。
 そして、その力の一つとして、対象者の過去などを洗いざらい探り出す力も含まれている。
 その力でフルテララを探ろうというのが【クインスティータ】の案なのだが、そんな失礼っぽいことをどう切り出したか迷っていたのだ。
「あの……」
 と口を開くが言葉が続かない。
 フルテララは、
「はい……何か?」
 と聞くが声が出ない。
 焦って汗が流れ落ちる。
 ゴクリ……
 つばを飲む。
 だが、緊張が解けない。
 あぁお風呂に入りたい。
 そう考えて居るとフルテララの方から話しかけて来た。
「皆様のなさりたいことはおおむね理解しております。星見で見させていただきました。確かに、最大神殿の失態で【ステージ2】もどきの力がある者達の手により闇取引に使われたようです。ですが、その者達はすでに、見つかり、罰を受けております。どうかそれでご勘弁いただけませんでしょうか?」
 と言った。
 え?とタティーは思った。
 すでに解決済み――全く予想もしていない出来事だった。