07 神託の間(小)へ


 ようやく中へ入る事が許されたタティー達は、土の最大神殿の建物内の説明を受けた。
 受けたと言ってもタティー達が進んで良い範囲だけについてだが。
 その説明によると、現在、土の神姫巫女は禊ぎ(みそぎ)の間で体を清めている最中との事。
 禊ぎの間で謁見する訳にはいかないので、神姫巫女とは神託(しんたく)の間でという事になっている。
 神託の間は、土の最大神殿の中には、大中小サイズの間があり、大は20、中は100、小は3000もあるという。
 それぞれの神託のスケールに応じて、部屋を変えるらしい。
 タティー達と会うことになったのは、小サイズの神託の間だった。
 【クインスティータ】はクアンスティータ様の使いと謁見するのに小サイズを使うとは何事かと憤慨していたが、話すだけならば、ばかでかい大サイズの神託の間ではなく、小サイズの神託の間で十分事足りるのである。
 小サイズと言っても軽く、ドームくらいの大きさはあるのだから。
 現地点から一番近い神託の間で会ってくれるとの事だが、その神託の間にいくまでに、3つの関所のような所を通過しないと行けないというのだから、土の最大神殿の大きさがいかに巨大であるかが伺い知れる。
 そもそも普通の存在が神姫巫女に謁見する事は許されておらず、クアンスティータの使いだという事がわかったからこそ、会ってもらえるという事になっている。
 それだけ、神姫巫女とは重要な存在であると言えるのだ。
 土の神姫巫女は土の力を司るとされていて、土の神姫巫女の前では現界において、土系統の力は通用しないとまで言われている。
 正に、七大属性原素の一つを象徴する存在と言えるのだ。
 いかに、偽クアンスティータと言えど、土の神姫巫女と敵対した場合、土系統の力は1割半減してしまうのだ。
 (9割は、クアンスティータ系の力として確立されているので、その9割の使用量はあるが、現界におけるもう1割の使用量が使えない様な状態となる)
 クアンスティータの力の強大さは置いておくとして、1割分の使用が出来なくなるという事は、それだけの大物という事になる。
 クアンスティータ以外の存在の土系統の力はその1割の中に含まれるのだから。
 だが、大物と言えども物怖じすることは出来ない。
 元々、どこかの最大神殿から、【ステージ2】もどきの力が闇ルートで売買されているという疑いが出たので、タティー達は調査に向かったのだ。
 つまり、タティー達は審問側になる。