06 待ち時間での一悶着


 タティー達は、早速、土の神姫巫女に会うべく、土の最大神殿内に足を踏み入れた。
 それまで移動してきたお皿型の浮遊装置は土の最大神殿の入り口から少し離れた所にある駐機場(ちゅうきじょう)に置かせてもらっている。
 駐機場とは飛行機を止めるところではなく、移動手段に使っている機械類は全てここに止めるという事になっている。
 つまり、徒歩で最大神殿内に入っていったという事になる。
 最大神殿は名前が【最大】とつくだけあって、敷地面積だけで、ロシアの三十万倍ほどある。
 当然、普通の人間には徒歩では移動出来ない距離だ。
 だが、タティー達はもちろん、人間ではない。
 タティーだけは、元・人間ですと主張したいだろうが、とにかく、彼女達は人間ではないのだ。
 100キロメートルくらいならばそれこそ、一足飛びで飛べるようなポテンシャルを持っている。
 関係無いと思えるところはどんどん飛ばしていけば良い。
 なので、徒歩での移動というのはそれほど、苦ではないのだ。
 あくまでも、お皿型の浮遊装置を移動手段に使っていたのはそれにお風呂がついているからなのだ。
 本来であれば彼女達であれば、飛んでいける距離なのだ。
 とは言え、ロシアの三十万倍も敷地面積がある最大神殿はそこだけで、一つの国家が形成されていると言っても過言ではなかった。
 その頂点に君臨する神姫巫女は国で言えば国王の様な存在と言える。
 同じ土系の神殿でも土の惑星テララの神殿の規模とはまるで違うのだ。
 土の惑星テララにいる土の姫巫女であるドゥナ・ツァルチェンは、この惑星ファーブラ・フィクタの土の最大神殿より、力の一部を授かり、絶対者アブソルーター達が運勢を見てもらうのに必要な星見の力を得ている。
 言ってみれば星見の力の総元締めというのが、この土の最大神殿であり、それを治める土の神姫巫女だった。