その【超謎考目】の中に【離反心夢(りはんしんむ)】という考え方がある。
 これはクアンスティータ学で発見された幻のエネルギーとされている。
 知的生命体に対して当てはまるもので、人間を例に例えれば人間が産まれて死ぬまでの一生に考えたものや夢を全て足したものが作り出すエネルギーが【離反心夢1】と数える事になっている。
 存在すべての一生をエネルギーに変える事は通常、不可能なので、幻のエネルギーとされているが、クアンスティータ学においては不可能とされていない。
 【ヴェール】とは人の噂話を吸収してエネルギーと変える力があるとされている超兵器だ。
 もしかしたら、この【離反心夢】の考え方に近いものがあるかも知れないと思うのだった。
 ――と、この様に、【クアンスティータ学】は奥が深そうな学問であるという事を確認したものの、【ヴェール】に関する深い情報は得られなかった。
 ただ、クアンスティータとはその存在があるだけで、学問まで出来てしまう存在なのかと改めてクアンスティータの凄さを認識するのだった。
 【クアンスティータ学の里】では特に問題も無く過ごせたが、脅威という点ではクアンスティータに対しては自分にとってその超存在は雲の上どころの存在ですらないんだなぁ~と改めて思うのだった。
 そんなクアンスティータの偽者に認定されている自分って一体何なんだろう?と自分の存在意義に疑問を持つタティーだった。
 さしたる問題は無かったが、悩んだ滞在となったのだ。
 だが、あまり、のんびりもしていられない。
 最大神殿はもう少しのところまで来ているのだ。
 【ヴェール】の起動キーだけにかまって居る事は出来ないのだ。
 少しでも早く調査をしなくてはならない。
 確か、【ステージ2】もどきの力が流出している疑いがあるんだったっけ?
 と改めて、タティーは、自分の任務について自己確認するのだった。