その疑問がわかっているのか、【ヴィホヂット】は、
「まずは、少しずつ理解しあいましょ。まずは、私の手下、【リーチェニー・パルフェーム】と【アイリーン・エイムズ】をお貸しするわ。一緒にかわいがりましょう」
 と進めてきた。
 【ヴィホヂット】は【リーチェニー】と【アイリーン】を一緒にオモチャにすることで、【カルメン】の共通意識を得ようと画策してきたのだ。
「そ、それは……」
 と戸惑う【カルメン】。
 だが、【リーチェニー】と【アイリーン】の愛らしさが、彼女を惑わせた。
 共に、愛欲の夜を過ごした【カルメン】は、次第に【ヴィホヂット】に信頼をよせるようになり、【カルメン】が今まで拉致監禁してきた女の子達の始末をどうしたら良いのかを相談してきた。
 始末――殺してしまうしかないという犯罪者意識を持ち出してきたが、【ヴィホヂット】は、
「そんなもったいないこと言わないで【カルメン】……彼女達も私達の手駒に変えてしまえば良いのよ。幸い、彼女達は精神的に追い詰められている。落ちるのもすぐそこなのよ……」
 と悪役らしい台詞を吐く。
 【カルメン】は、
「で、でも、どうやって……」
 と戸惑ったが、【ヴィホヂット】は優しく語りかける。
「大丈夫、私が教えて、あ・げ・る・わよ……」
 と言った。
 【ヴィホヂット】の中では【カルメン】もまた、自分の手下として取り込むまでそう時間がかからないと考えていた。
 悪女を取り込む悪女。
 これによって、【ヴィホヂット】一味が凶暴性を増したという事になった。
 【ヴィホヂット】は時間をかけて、【カルメン】と【カルメン】にとらえられた女の子達を懐柔し、自分の手下とした。
 これは、クアンスティータが誕生していたらまかり通らない悪行と言えた。
 まだ、不完全――偽クアンスティータ達が取り締まっていた時代だからこそ、まかり通っていた悪事だった。
 クアンスティータが誕生していたら消滅どころでは済まされないような悪行と言えた。
 こうして、【ヴィホヂット】は【リーチェニー】と【アイリーン】と【カルメン】(と【カルメン】が捕まえてきた女の子達)という手下を得た。
 また、勢いがついてきたのだった。
 【ヴィホヂット】達は自分達の正義(と言う名の悪事)を突き進むのだった。