「………」
【ヴィホヂット】は、
「あら、だんまり?私はあなたとお話に来たのよ」
との言葉に再び口を開く。
「何が狙いだ」(【カルメン】)
「そんなやり方、美しくないわ――とご忠告をしに……ね。美しい女の子は身も心も支配してこそ、真の使い道があるのよ。持っているだけじゃもったいないわよ」(【ヴィホヂット】)
「何が言いたいんだ?」(【カルメン】)
「私で良かったら手ほどきしてあげる――そう、言いたいのよ」(【ヴィホヂット】)
「それで、あんたに何の得があるっていうんだ?」(【カルメン】)
との疑問も最もだった。
【カルメン】は自らの得も無く近づく者など信用しない。
必ず裏があると思っている。
誰も無償で親切にする訳がない。
そう、思うのは彼女が抱えている心の闇でもあった。
だが、そんな心の弱さにつけ込むにあたっては【ヴィホヂット】は天才的な才能を発揮するのだった。
【ヴィホヂット】は、
「あなたが手に入るわ、【カルメン】――私はあなたが欲しい。――正直、私のチームには毒が足り無くてね。今の手下二人は気が弱くて、あなたがしている様な仕事を頼んでも失敗ばかりなのよ。だから、あなたのような仕事が出来る女性が欲しい――というのじゃ駄目かしら?」
と言った。
【カルメン】は、
「そ、それを信用しろというのか?」
と恐る恐る尋ねる。
【カルメン】としては【ヴィホヂット】の出す条件を飲むしかないのだが、【カルメン】もある程度、それが善か悪かを見極める力はある。
【ヴィホヂット】は間違い無く悪の側の女だというのがわかっていた。
【カルメン】にとっては、善とはお人好しの間抜け、悪とは自分の欲望に素直な者ととらえていた。
そういう意味では自分の悪行に素直な【ヴィホヂット】は【カルメン】にとっては信用出来る存在と言える。
だが、悪が必ずしも自分の味方であるとは限らない。
利害の一致こそが悪と手を結ぶ最低条件だった。
【ヴィホヂット】は、
「あら、だんまり?私はあなたとお話に来たのよ」
との言葉に再び口を開く。
「何が狙いだ」(【カルメン】)
「そんなやり方、美しくないわ――とご忠告をしに……ね。美しい女の子は身も心も支配してこそ、真の使い道があるのよ。持っているだけじゃもったいないわよ」(【ヴィホヂット】)
「何が言いたいんだ?」(【カルメン】)
「私で良かったら手ほどきしてあげる――そう、言いたいのよ」(【ヴィホヂット】)
「それで、あんたに何の得があるっていうんだ?」(【カルメン】)
との疑問も最もだった。
【カルメン】は自らの得も無く近づく者など信用しない。
必ず裏があると思っている。
誰も無償で親切にする訳がない。
そう、思うのは彼女が抱えている心の闇でもあった。
だが、そんな心の弱さにつけ込むにあたっては【ヴィホヂット】は天才的な才能を発揮するのだった。
【ヴィホヂット】は、
「あなたが手に入るわ、【カルメン】――私はあなたが欲しい。――正直、私のチームには毒が足り無くてね。今の手下二人は気が弱くて、あなたがしている様な仕事を頼んでも失敗ばかりなのよ。だから、あなたのような仕事が出来る女性が欲しい――というのじゃ駄目かしら?」
と言った。
【カルメン】は、
「そ、それを信用しろというのか?」
と恐る恐る尋ねる。
【カルメン】としては【ヴィホヂット】の出す条件を飲むしかないのだが、【カルメン】もある程度、それが善か悪かを見極める力はある。
【ヴィホヂット】は間違い無く悪の側の女だというのがわかっていた。
【カルメン】にとっては、善とはお人好しの間抜け、悪とは自分の欲望に素直な者ととらえていた。
そういう意味では自分の悪行に素直な【ヴィホヂット】は【カルメン】にとっては信用出来る存在と言える。
だが、悪が必ずしも自分の味方であるとは限らない。
利害の一致こそが悪と手を結ぶ最低条件だった。