02 同盟


 タティーにフラれた【カルメン】は自宅に戻り悔しがった。
 【カルメン】は、
「何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ……」
 と【何故だ】を連呼する。
 何故自分がフラれたのだという事が納得いかないようだ。
 その自宅には、監禁されている女性達が、
「出してよ」
「ここから出して……」
「出してください」
 とつぶやいていた。
 そう、【カルメン】は犯罪者。
 主に、闇コス大会での優勝者をメインに監禁しているのだ。
 彼女のコレクションとして。
 この秘密が【エニグマ】領の領主にバレたら、彼女は処罰されるだろう。
 その弱味につけ込む悪女がいた。
 【ヴィホヂット】だった。
 【ヴィホヂット】は、
「こんばんは。【カルメン・サイアーズ】さんだったかしら?お邪魔させてもらっているわよ」
 と言った。
 【カルメン】は、
「だ、誰だ?」
 と言った。
 誰も侵入出来ないはずの自宅に侵入者がいたからだ。
 当然、不法侵入者という事になる。
 だが、それを罰してもらうことは出来ない。
 彼女も犯罪者だからだ。
 【ヴィホヂット】は、
「あなたには私と同じ匂いを感じたから。ちょっと家捜しというか調べさせてもらったわ。これ、バレたらあなたおしまいよねぇ」
 と言う。
 【カルメン】は、
「き、君こそ、不法侵入がバレたら……」
 と言うも、【ヴィホヂット】の
「あら、不法侵入の罪と拉致監禁の罪……どちらが重いのかしらね?」
 との言葉に沈黙を余儀なくされる。