07 誰が運命の相手?


 翌日、タティーはいつもの様にお風呂に入る。
 チャプン。
「ふぅ……。落ち着くなぁ~」
 落ち着くタティー。
 それを覗くドスケベ四人衆。
 それを【クインスティータ】が見つけて捕獲し、【ヴェルト】に突き出し、お尻百叩き、【リセンシア】に突き出し【地獄の仲人】の刑を受けさせる。
 いつもの光景である。
 だが、そこに新メンバーの【風来坊のえーちゃん】の姿が無かった。
 もう、飽きられたのかな?
 そう思っていたが、違っていた。
 【風来坊のえーちゃん】はおめかしして、待ち合わせ場所である【エニグマ噴水広場】の大噴水前で待っていた。
 ――そう、タティーに宛てた【エニグマ噴水広場】の大噴水前で待ち合わせを指定した手紙の一通は【風来坊のえーちゃん】が書いたものだった。
 【風来坊のえーちゃん】――【エニグマ】はタティーとの真剣交際を申し込むために来ていたのだ。
 では、後の二人は誰なのだろうか?
 二人目の男性は、【ミスターサカキ】と良い、実は彼こそが婚約指輪を贈った本人だった。
 ストーカー気質のある彼は、自らの財力にものを言わせてとびっきり高価な婚約指輪を送りつけていたのだ。
 狙った女性は執拗に狙い、飽きたら捨てるというクズだった。
 彼は、偽クアンスティータの肩書きを持つタティーを彼女を自分の彼女にしたら自分のステータスが上がると思ってやってきたのだ。
 男性版【ヴィホヂット】と言えるくらいの下劣な男だった。
 三人目の男性――いや、女性は、【カルメン・サイアーズ】と言った。
 【カルメン】はいわゆる【レディーキラー】とあだ名される女性で、狙った女の子をコレクションとして監禁するこれまた危ない女性だった。
 【カルメン】は闇コス大会で優勝した選手を集めるという趣味を持っていて、今までの闇コス大会の優勝者の半数近くは彼女の手によって、今も彼女のアトリエに監禁されているだった。
 【エニグマ】、【ミスターサカキ】、【カルメン】という危ない面子が待っている【エニグマ噴水広場】の大噴水前にタティーは意気揚々として、出かけていった。
 野暮な真似は止めてとタティーは【クインスティータ】達だけでなく、【めがねさん】も置いていって、他の伊達眼鏡を着用していた。
 つまり、丸腰で来ていた。
 待ち合わせに着くと、タティーは、
「お、お待たせし……って、なんであなたがここにいるんですか?」
 と最初に目にとまった【風来坊のえーちゃん】に声をかける。
 【風来坊のえーちゃん】は、
「なんでって、君に正式に交際を申し込むためさ……、おれっちは本気だ」
 と言ったが、その時、
「「ちょっと待ったぁ~」」
 と声をかけるのが二人。