02 【ヴェール】の謎


 チャポン。
「ふぅ~、落ち着くなぁ~」
 とりあえず、一旦、タティーはお風呂に入った。
 【ヴィホヂット】を追う事にしたが、最低でも一日一回のこれだけは外したくないのだ。
 タティーがお風呂に入ると当然――
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」」」」
 という声が漏れる。
 ドスケベ四人衆だ。
 もはや、タティーのお風呂とセットと言っても過言では無い。
 そして、【クインスティータ】に見つかり、
「何をしてますの?」
 と言う。
 ドスケベ四人衆はいいわけにならない、いいわけをして【ヴェルト】の前に突き出され、お尻百叩きの刑を受け、その後、【リセンシア】の前に突き出され、
「「「「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」」」」
 と【地獄の仲人】のお仕置きを受ける。
 いつものことである。
 覗かれるタティーも覗くドスケベ四人衆も同様に懲りないのであった。

 いつものタティー達だが、先日、闇コス大会の運営委員の過去をタティーの千角尾(せんかくび)で探った際、さらなる謎が深まった。
 クアンスティータにもついているこの千角尾相手では嘘がつけない。
 例え記憶を上書きしていてもその事実を知っていたという過去がある限り、遡って調べることが出来るからだ。
 にも関わらず、複数の運営委員を調べた結果、それぞれがそれぞれ別の記憶を持っていた。
 時には、魔神の様な存在。
 時には、獣の様な存在。
 時には、悪霊の様な存在。
 時には、人造人間の様な存在。
 時には、妖精の様な存在。
 時には、要塞の様な物。
 時には、宝石の塊。
 時には、雲の様な存在。
 時には、複数のメンバーがある組織の名前。
 時には……という様に千差万別の【ヴェール】に対する評価があったのだ。
 全く別の存在などが全て、正解であり正解では無い。
 その様な答えが導き出されたのだ。
 千角尾は【ヴェール】とは何物でも無い存在。
 何者かになろうとする存在と出ていた。