これが彼女の本当の精一杯である。
 これ以上は言えない。
 【チャーリー】選手の【女王サラニマス】は、
「地べたを這いつくばらせてやるよ、このウジ虫がぁ~」
 と言っていた。
 やはり、やりこんでいるのか向こうの方がうまい。
 同キャラ対決という事もあり観客はより一層、注目していた。
 同じ同キャラ対決なら【獣人にゃんこ】だったなら楽しく出来たのに――
 と思うのだった。
 よりによって最悪のキャラでの同キャラ対決となってしまった。
 選ぶんじゃなかったと今更ながらに後悔するタティーだった。
 タティーは【チャーリー】選手に近づいて行き、思いっきり張り手を食らわした。
 そして、【チャーリー】選手も張り手で返す。
 ――そう、【女王サラニマス】の最大の魅力とされているのが相手を張り手で倒すというものだった。
 だから、この張り手合戦に発展したのだ。
 この勝負は負けられない。
 ビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッ
 張り手の応酬が続く。
 痛い。
 痛過ぎる。
 なんで、張り手のやり合いをしなくてはならないのかと涙が出そうになるのを必死でこらえた。
 【女王サラニマス】はどんな目にあわされても決して泣かないという設定のキャラクターなのだ。
 泣いたらこれまでの努力が全てパァだ。
 更に張り手の応酬は続く。
 ビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッビタンッ
 タティーは耐える。