タティーは、
「勝ったの?私勝っちゃったの?」
 と、きょとんとしていた。
 【クインスティータ】は、
「さすが、私がライバルと認めた方だけはありますわね。見事ですよタティーさん。私は勝つと信じていましたけどね」
 と勝手な事を言う。
 だが、タティーの顔は憂鬱(ゆううつ)顔だ。
 勝っちゃった以上、決勝トーナメントもまた戦わなければならないのだから。
 予選大会はたくさん参加者がいたから負けても目立たなかっただろうが、決勝トーナメントは1対1の戦いだ。
 負けたら目立つ。
 それだけは間違い無かった。
 予選全32組による戦いも終わり、戦いは大いに盛り上がった。
 ただ一人、タティーを除いてではあるのだが。