そんなタティー達の元に近づく物体があった。
 星だった。
 よく考えたらおかしな話だが、惑星ファーブラ・フィクタには星の中に星が存在していた。
 それもいくつもだ。
 星の中に星が出来ることなどあり得るのだろうか?
 これは決して衛星や月ではない。
 ちゃんとした星がいくつも存在しているのだ。
 惑星ファーブラ・フィクタには上空に星がいくつも浮かび、それが星中星(せいちゅうせい)として認識されていた。
 だが、よくよく考えたら昼間も星が見えるというのはおかしい。
 てっきり宇宙に浮かんでいる星だとタティーは思っていたのだが、星は惑星ファーブラ・フィクタの中に存在している。
 地上から成層圏までが途方も無くやたらと遠いのだ。